海洋少年団とは?

 幼稚園児から高校生までの男女の団員が海を訓練の場として、子どもの時から海に親しみ、団体生活を通して社会生活に必要な道徳心を養い、心身ともに健康でたくましい人間の育成をめざしています。

ちかい と やくそく

海洋少年団では、「しつけは訓練の基本」という考えのもと、”海のような広い心で団結し、すべての人を友とします” ”体をきたえ心をやしない、りっぱな海の子になります”を掲げる「ちかい」と、それを実践するためのいろいろな「やくそく」の基本方針とし、それらを自然に身につけ、進んで守れるよう指導しています。


ちかい

  海のような広い心で団結し すべての人友とします。

  体を鍛え心を養い 立派な海の子になります。


やくそく

 1、海洋少年団員は、名誉を重んじます。

 2、海洋少年団員は、誠実です。

 3、海洋少年団員は、人を助け親切です。

 4、海洋少年団員は、礼儀を正しくします。

 5、海洋少年団員は、進んで規律を守ります。

 6、海洋少年団員は、約束を守ります。

 7、海洋少年団員は、節約します。

 8、海洋少年団員は、ほがらかで何事にも積極的です。

 9、海洋少年団員は、清潔整頓につとめます。

10、海洋少年団員は、常に感謝を忘れません。

手旗信号

【 海上での共通語を学ぶ 】

海上では、遠く離れた所にいる人に大切なことがらを正確に、そして素早く伝えるために、2本の手旗を規則正しく動かして文字を描く手旗信号が使われます。海洋少年団員は手旗信号が不自由なく使えるように、入団と同時に訓練を行います。

カッター

【 カッターはチームワークが大切 】

海洋少年団のために特別に作られた6m型カッターを全員が力を合わせて漕いだり、風や波を利用して帆走する訓練をします。艇長の指揮に従って、全員が力を合わせて漕ぐと、カッターは洋上をすべるように進んでいきます。ところが、ひとりでも歩調が合わないと容易に進んでくれません。つまり、一糸乱れぬチームワークが要求されるのです。疲れたからといって、自分が手を休めれば全体に迷惑がかかります。時には多少のつらさを乗り切る力も必要となるでしょう。そのつらさを全員で乗り越えたあとの充実感は格別で、団結心も高まります。このような団体訓練の中から、ひとりの人間としての自覚を養っていきます。佐世保海洋少年団のカッター訓練は、歴史ある佐世保港を海から見学し、体を鍛えながら海洋知識を高めています。

航海訓練

【 体験航海は最大の楽しみ 】

団員が一番楽しみにしているのが、実際に船に乗って、実地訓練をする体験航海です。海上保安庁の巡視船などに乗せてもらい、青い海原を航海しながら、船の操縦、航海計器類の見方や取り扱い、船の位置の測定、海の深さの測り方、無線通信、旗りゅう信号等、色々なことを学びます。佐世保海洋少年団では、佐世保海上保安部の船艇、海上自衛隊の護衛艦やアメリカ海軍の艦船、商船や帆船への体験航海や乗船体験を実施しています。

水泳

【海に生きる人間にとって、泳ぐということは大切なこと。】

海洋少年団の合言葉は、団員皆泳。しかし、誰でも最初から上手に泳げるというわけではありません。泳げない子はまずプールで水泳の基本であるバタ足から覚え、泳げるように努力を積み重ねることを教えます。25M、100Mをそれぞれ泳ぎきった者に認定証を与える泳力認定を行っています。佐世保海洋少年団では、海上自衛隊のプールをお借りして水泳訓練を実施しております。

ロープワーク

【 ロープは海上で大切な道具 】

ロープは船を桟橋や杭にとめるために大切な道具です。ロープワークではロープが「解けにくく、解きやすい」昔からの結び方を学びます。佐世保海洋少年団のロープワーク技術は、全国の海洋少年団の中でもトップレベル!その技を一緒に習得しませんか?

レクリエーション

【 訓練の間の楽しいひととき 】

きびしい訓練は、真剣な態度で行わなければなりません。しかし、その合い間には楽しいレクリエーションも待っています。レクリエーションの時には、皆がうちとけて、楽しく愉快なひとときを過ごします。アイデアを生かした楽しいゲームやフォークダンス、声を合わせて歌ったり踊ったりすることは、楽しい時間とともに団員同士のふれあいの場にもなるわけです。レクリエーションのやり方や大勢の人が集まった時の親睦のはかり方なども自然と身についていきます

ボランティア

【 社会の一員として必要な奉仕をする 】

海洋少年団は、社会に奉仕するこころを大切にしています。ひとりひとりの胸に芽生えた奉仕のこころは、たとえそれが小さな芽であっても、やがては素晴らしい大輪を咲かせると確信しています。奉仕活動は社会の一員として必要なことであり、交通整理、海岸などの清掃、街頭募金など、自らの意思で積極的に行われています。子供の頃から奉仕活動に参加していれば、奉仕のこころがあたりまえという意識が養われ、それだけ社会に対してやさしいこころを持った人間になれるということになります。佐世保海洋少年団では、佐世保市の新港町、五番街、鯨瀬公園、鯨瀬ターミナル周辺の清掃活動を毎月1回定期的に実施しています。

海洋少年団の最大のフェスティバル

2年に1度、夏期に全国の団員が集まって、名誉総裁ご臨席のもとで、全国大会が開催されます。 市内パレード、手旗、カッターなどの競技、友情の集い、国際交歓会などの催しが繰り広げられる海っ子最大の祭典で、全国、世界の海洋少年団の団員との友情を深め、一生忘れることの出来ない思い出をつくります。

少年期からの交流で国際感覚を磨く

今の子供たちが社会に飛び立つころには、さらに国際化が進展していることを踏まえ、少年期から海外の海洋少年団など国や言葉の違う友と数多く触れ合い、国境を越えた交流を図り、国際感覚あふれる人間の育成に努力しています。 このためにも、カナダ、イギリス、アメリカ、韓国、香港の各海洋少年団との相互訪問を毎年行っています。